トイレに甘やかされる
2025.08.11
こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。
夏本番になって暑い暑いと色んなところで言われてます、テレビでは「〇〇で40度越え!」とか言われてますが、南国の鹿児島はそれほど暑くなく、風が涼しくて気持ちいいわーなんて感じています。
まあこれも8月に入ればそんな余裕も言ってられなくなるくらい暑くなるのだと思いますが。
話は変わりますがさこだ歯科にはスタッフ専用のトイレがあります、これだけ大きな規模の医院ですから複数あるのですが、7月頭あたりでしょうか、今までついていた便座ウォーマーが突然オフになっていました。
「いきなり便座ウォーマーをオフにするなんて酷い!尻が冷たくて働けない!」などと労働環境の改善を訴えるわけではなく、地球温暖化待ったなしの今、無駄な電気は使わない方がいいですし、なんなら電気で温められた便座のモワッと感が苦手で自宅の温水便座のコンセントは常に抜いてあるし、冷たい便座上等!だったのです。
なのに仕事中にトイレに行って便座に座るたびに「冷たっ!思てたんと違う!」となるのです。脳が。
ここのトイレはいつも私を温かい便座で迎えてくれる、そう脳に刷り込まれいたため、ちょっと温度が下がっただけで「キャー」と驚き、8月になってもまだびっくりしています。
トイレに座りながら「なんて私の尻は甘やかされていたのだろう、いや、脳か。
人間は楽な事にはいとも簡単に順応するのだな、そしてそれがなくなると文句を言うなんて、なんて易きにつく生き物なのだろか」とロダンの考える人よろしく哲学的なことを思考してしまいます。
最近は出先のトイレで「このトイレは自動洗浄ではありません、使用後は手動レバーで流してください」と注意書きを見る事があります。
近頃のトイレは便座から離れたらセンサーが反応して自動的にトイレを流してくれます。
自宅のトイレがそのような最先端トイレだと自宅以外のトイレも流さずそのまま出てしまう事があるようです。
テクノロジーが人間をダメにしてしまう、映画ウォーリーのような世界もすぐそこか、自分の排泄物も自分で流せないようになるとは。
と老害の典型の様な事を言っていますが、人間は使ってない脳と使っていない器官、使っていない筋肉はどんどん衰えていきます。
トイレの話を長々としましたが、本当はオーラルフレイルの話をしないといけないのです。
オーラルフレイルは噛む、飲む、話すなどの口腔機能が衰えて、その事によりQOLと栄養状態が悪くなり健康状態の下降に繋がる状態を言います。
やはり人間は原点に戻り、よく噛み、よく食べ、よく動き、冷たい便座に座り、ちゃんと流す、せっかく大脳新皮質まで授かった生き物なんですから、ちゃんと脳を使って考えて、身体を動かして生きて健康でいましょう。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井