歯の神経の大事さ
2025.02.15
みなさん、こんにちは!
診療放射線技師の井手上です。
今回は歯の神経(歯髄)の大事さについて書いていこうと思います。
歯髄は、歯の内部にある軟組織で、歯の中心部に位置します。歯髄は主に血管、神経、結合組織から構成されており、歯の健康と機能に重要な役割を果たしています。
◯歯髄の役割
1. 栄養供給
歯髄は歯に栄養を供給する重要な役割を持っています。血管を通じて歯に必要な栄養素を供給し、歯の健康を維持します。
2. 感覚機能
歯髄には神経が豊富に分布しており、温度や圧力の変化、痛みを感じ取ります。このため、歯髄は歯に対する感覚の伝達を行い、痛みを感知する重要な部分です。
3. 再生機能
歯髄は象牙質(歯の内部にある硬い部分)の形成にも関与しています。歯髄内の細胞は象牙質を生成する能力を持ち、歯の損傷を修復する手助けをします。
4. 免疫防御
歯髄には免疫細胞が含まれており、細菌や病原菌から歯を守る役割も果たしています。特に歯髄内で感染が発生すると、痛みや腫れを引き起こすことがあります。
◯歯髄が損傷した場合
歯髄が虫歯や外的衝撃などで損傷すると、痛みが生じることがあります。進行した虫歯や外的な事故で歯髄が感染すると、歯髄炎や歯髄壊死を引き起こすことがあります。これにより、歯の治療として根管治療が必要になることもあります。
歯髄は歯の健康にとって非常に重要な部分であり、その機能を保つことが歯の長期的な健康に直結します。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
診療放射線技師 井手上