【エフエム鹿児島 スマイルライフ】「噛む力」から始めるオーラルフレイル予防|最後までおいしく食べるために
2026.10.02
さこだ歯科運営スタッフ
エフエム鹿児島で毎週金曜日に放送されている「スマイルライフ」では、さこだ歯科 理事長の迫田がお口の健康や歯科医療に関する情報をお届けしています。
今回のテーマは「オーラルフレイル予防」です。
介護が必要になる原因というと、脳卒中や認知症などの病気を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、後期高齢者の方で多くみられるのが、「衰え」や「フレイル」と呼ばれる、心と体が少しずつ弱っていく状態です。
そして、その入り口になりやすいのが「お口の衰え」です。
小さなお口の変化を見逃さないことが大切です
「かたい物が食べにくくなった」「汁物でむせるようになった」「滑舌が少し落ちてきた」。
こうしたお口の小さな変化を「オーラルフレイル」といいます。
この段階で変化を見過ごしてしまうと、やわらかい物ばかりを選ぶようになり、肉や魚などを食べる量が減って、たんぱく質などの栄養が不足しやすくなります。
栄養が不足すると筋肉が落ち、噛むための筋肉も衰え、さらに食べられる物が減ってしまうことがあります。
こうした悪循環が続くと、全身のフレイルが進み、要介護状態につながる可能性があります。
だからこそ、お口の小さな変化に早めに気づき、対策することが大切です。
「噛むこと」を意識した食事の工夫
オーラルフレイル予防の取り組みの一つとして、噛むことを意識した食事があります。
放送では、東京科学大学で開発された「カムカム健康プログラム」が紹介されました。
その中心となるのが、噛みごたえがあり、必要な栄養もしっかりとれる「カムカム弁当」です。
このお弁当は、
- たんぱく質を25グラム以上とる
- エネルギーをおよそ600キロカロリーにする
- かたい食材を使う
- 食材を大きめに切る
- 加熱時間を短くする
- 水分を少なくする
などの工夫によって、自然と噛む回数が増えるように考えられています。
「頑張ってたくさん噛む」のではなく、「おいしく食べていたら自然と噛んでいた」という食事にすることがポイントです。
食べることを通じて、楽しく健康づくりを
「カムカム健康プログラム」は、単にお弁当を食べて終わる取り組みではありません。
みんなで一緒に食事をしながら、噛むことやお口の健康、食事、栄養について学んでいきます。
すでに全国50以上の地域で、1,500人を超える方が参加し、噛むことや食への意識の変化、フレイルのリスク改善などが報告されています。
健康づくりというと、何かを我慢したり、特別な運動を頑張ったりするイメージがあるかもしれません。
しかし、「おいしく食べる」という日常の楽しみの中にも、健康を守るためにできることがあります。
「みんなで食べる」ことも大切です
オーラルフレイルの予防では、噛むことや栄養だけではなく、「人と一緒に食べること」も大切です。
運動、栄養、お口の健康、そして人と会うこと。
この4つがそろうことで、フレイル予防の力をより発揮しやすくなります。
食事は栄養をとるためだけのものではありません。
家族や友人、地域の方々と会話をしながら食べることも、心と体の健康を支える大切な時間です。
まずは「いまのお口の状態」を知ることから
オーラルフレイルを予防するためには、自分のお口の機能が現在どのような状態なのかを知ることも重要です。
歯科医院では、噛む力や舌の力、唾液の量、飲み込みの状態などを調べることができます。
数値として確認することで、現在の状態だけでなく、半年後などにもう一度測ったときに、機能が維持できているのか、低下しているのかを比較しやすくなります。
さこだ歯科でも、お口の機能を確認する取り組みを行っています。
また、今回紹介した「カムカム弁当」を実際に召し上がっていただき、噛むことの大切さを体験していただくイベントも開催予定です。
開催日時:10月15日(木)12時~13時30分
会場:街の食堂(中央町25-27 みずほビル1階)
ご興味のある方は、さこだ歯科までお問い合わせください。TEL:099-285-2011
まとめ
「かたい物が食べにくくなった」「最近むせることが増えた」といった小さな変化は、お口から始まるフレイルのサインかもしれません。
大切なのは、年齢のせいだからと見過ごさず、早い段階から噛むことや食事、栄養、人とのつながりを意識することです。
そして、自分のお口の状態を定期的に確認することも、変化への早期の気づきにつながります。
毎日の「食べる」を楽しみながら、最後までおいしく食べられるお口を一緒に守っていきましょう。
エフエム鹿児島「スマイルライフ」では、迫田理事長が歯とお口の健康について毎週お話ししています。今後も放送内容をホームページでご紹介してまいります。
(2026年10月2日放送分)