【エフエム鹿児島 スマイルライフ】歯はできるだけ削らない|大切な歯を長く守るための治療
2026.09.18
さこだ歯科運営スタッフ
エフエム鹿児島で毎週金曜日に放送されている「スマイルライフ」では、さこだ歯科 理事長の迫田がお口の健康や歯科医療に関する情報をお届けしています。
今回のテーマは「歯を削る」ということについてです。
虫歯になると、悪くなった部分を削って治療することがあります。しかし、一度削った歯は二度と元には戻りません。
だからこそ現在の歯科治療では、虫歯を治すだけでなく、健康な歯をできるだけ残し、削る量を最小限にすることが大切にされています。
「治して終わり」ではない虫歯治療
一度治療した歯でも、詰め物やかぶせ物は年月が経つにつれて、わずかなすき間ができることがあります。
そこから再び虫歯になると、治療のたびに削る範囲が広がり、やがて神経を取ったり、土台を立てたりする治療が必要になることがあります。さらに治療を繰り返せば、最終的に歯を抜かなければならなくなる可能性もあります。
こうした「治療の繰り返し」をできるだけ避けるためにも、最初の治療で削る範囲を小さくし、正確に治療することが重要です。
拡大して見ることで、削る範囲を小さく
虫歯と健康な歯との境目は、肉眼では分かりにくいことがあります。
そこで活用されているのが、マイクロスコープや拡大鏡です。治療する部分を数倍から数十倍に拡大して確認することで、虫歯の部分をより細かく見極めながら治療できます。
また、虫歯の部分を染め出す薬を使用することで、取り残しを防ぎながら、必要以上に健康な部分を削らないようにすることもできます。
「よく見えるから、必要なところだけを削る」。
これが、歯を長く残すための精密な治療につながります。
デジタル技術で詰め物をより精密に
歯を削ったあとの詰め物やかぶせ物も進化しています。
歯科用CTや、お口の中を立体的に読み取るスキャナーなどのデジタル機器を活用することで、歯の形により合った詰め物やかぶせ物を設計できるようになっています。
詰め物が歯にぴったりと合うことで、すき間から再び虫歯になるリスクを減らすことにつながります。
また、歯と接着する材料も進歩しています。以前のように詰め物が外れないよう健康な部分まで大きく削るのではなく、悪くなった部分を中心に取り除き、接着させる治療ができるケースもあります。
できるだけ健康な歯を残すことは、その歯を長く使っていくためにとても重要です。
「今日は削らない」という選択肢も
虫歯が見つかったからといって、必ずすぐに削るとは限りません。
ごく初期の虫歯であれば、フッ素を活用したり、歯みがきの方法を見直したりしながら、経過を観察できる場合があります。
大切なのは「虫歯だから削る」と一律に判断するのではなく、虫歯の進行状況を確認し、その歯にとって必要な治療を選ぶことです。
削るのか、それとも今は削らずに経過を見るのか。
しっかりと診査したうえで判断することが、歯を守ることにつながります。
治療後のメンテナンスが次の「やり直し」を防ぎます
どれだけ精密に治療を行っても、その後のお口の中が汚れたままでは、再び虫歯になる可能性があります。
そこで大切になるのが、治療後の定期的なメンテナンスです。
3~4か月に一度を目安に歯科医院で状態を確認し、クリーニングを受けることが、次の「やり直し」を遠ざけることにつながります。
治療が終わった日はゴールではなく、その歯を守っていく日々のスタートでもあります。
まとめ
一度削った歯は、元の状態には戻りません。
だからこそ虫歯治療では、悪くなった部分をきちんと取り除きながら、健康な歯をできるだけ残すことが大切です。
拡大視野やデジタル機器、接着材料などを活用することで、削る量をできるだけ少なくする治療が行われるようになっています。
さこだ歯科でも、拡大した視野とデジタル機器を組み合わせ、削る量を最小限にとどめる治療に取り組んでいます。なぜその治療が必要なのかについても、画像などをお見せしながら分かりやすくご説明します。
ご自身の歯を一本でも長く残すために、治療だけでなく、その後のメンテナンスも一緒に続けていきましょう。
エフエム鹿児島「スマイルライフ」では、迫田理事長が歯とお口の健康について毎週お話ししています。今後も放送内容をホームページでご紹介してまいります。
(2026年9月18日放送分)