FAQ

よくあるご質問

よくあるご質問をまとめました。

被せものをしている歯が痛いとき、中はどうなっているのだろう…と不安になりますよね。痛む原因について解説していきます。

被せものをしている歯が痛いときに考えられる原因は

  • 1.被せものの高さがあっていない
  • 2.被せものの金属が熱を伝えるため痛みを感じる
  • 3.根っこに膿がたまっている
  • 4.被せものの中で歯や根っこが割れている
  • 5.歯周病で歯茎が痛んでいる

などが考えられます。

1.被せものの高さがあっていない

被せものの高さがあっていない
被せものを入れたばかりで噛んだ時に痛みがある場合は、被せものの高さがあっていない可能性があります。

お口の中に髪の毛が入っただけでも気になりますよね。お口の感覚はとても繊細で、数ミリの違いでも大きな違和感がでてしまいます。そのため被せものをはめる際には数㎛単位で調整を行います。被せものの調整は寝た状態で行うため、通常の座って噛んだ時との違いを感じる方がいらっしゃいます。また、調整の際に普段通りカチカチ噛んでいるつもりでも、緊張などにより実際よりも軽く噛んでしまい、おうちに帰ってリラックスしてしっかり噛んでみると高いかんじがする、という場合もあります。

高い被せものは固いものを噛んだ時など、グッと力が加わると組織を圧迫してしまい痛みがでます。また力が加わりすぎると歯が割れてしまいます。痛みがある場合は、被せものを入れたばかりだし…と悩まず歯科医院を受診してください。

治療法

お口の中で被せものの高さを調整します。

削ったときにでる金属片などは口腔内バキュームで吸い込むため安心してください。歯を削るわけではないため麻酔などは行いません。

2.被せものの金属が熱を伝えるため痛みを感じる

被せものの金属が熱を伝えるため痛みを感じる
被せものを入れたばかりで、熱いものを食べたときに痛むという方は、被せものの金属が熱を伝えて痛みを感じている可能性があります。この場合は1週間程度で痛みは治まることが多いです。

もし1週間以上続くようであれば歯科医院を受診してください。

治療法

1週間以上たっても痛みが治まらない場合はエックス線検査や口腔内の検査をします。

熱いもので痛むときは、被せものをしているけれど神経の治療はしていないときです。熱いものの刺激で神経が興奮してしまい痛むため、刺激がなくなれば痛みがなくなる場合がほとんどですが、神経の炎症がひどい場合は神経の治療を行います。

3.根っこに膿がたまっている

根っこに膿がたまっている
治療をしてしばらくたっている歯が、噛んだ時に痛いという場合は根っこの先に膿がたまっているかもしれません。

根っこの治療をして被せものをしている場合、虫歯菌に侵された神経はすべてとってしまい、神経のお部屋をきれいにして詰め物をしている状態です。お口の中にはたくさんの細菌が存在しています。治療をして可能な限り根っこの中をきれいにしますが、菌を0にすることはできません。ではなぜ根っこの治療をして治るのかというと、細菌の数をできる限り減らして、ご自身の治癒力が菌を退治できるようにしているからです。免疫が細菌に負けてしまうと、治療をした歯でも根っこの先に膿がたまってしまうのです。

しばらくしたら痛みがなくなった、ということはありますが放っておいても治りません。そのままにしておくとどんどん治りが悪くなり、抜かなくてはいけなくなることもあります。また、症状がなくても膿がたまっている場合があります。痛みを感じたら来院すること、定期健診でエックス線写真を撮影し膿がたまっていないかを確認することが大切です。

治療法

被せものをはずし、もう一度根っこの治療をします。再度歯の中がきれいになったら詰め物をして被せものを作り直します。

4.被せものの中で歯や根っこが割れている

被せものの中で歯や根っこが割れている
被せものをしている歯が噛んだ時にとても痛い!という場合は、被せものの中で歯や根っこが割れている可能性があります。

枯れ枝を想像してみてください。中がすかすかになっている枯れ枝は力をいれて握るとポキッと折れてしまいますよね。神経をとってしまった歯はこれと同じでとても折れやすい状態になっています。簡単に折れないように神経をとったあとは詰め物をしていますが、噛むというとても強い力に耐えられないこともあります。若い方でも歯が割れてしまう方はたくさんいます。

治療法

割れてしまった歯は抜歯になる場合がほとんどです。

しかし、割れている場所によってはもう一度使える場合もあります。エックス線写真の検査を行い、被せものを外して割れている部分を確認します。抜歯になってしまった場合は、ブリッジ、入れ歯、インプラントをして回復します。

5.歯周病で歯茎が痛んでいる

歯周病で歯茎が痛んでいる
被せものをしている歯が痛いとき、その歯の周りの歯茎が腫れて痛みがでている場合があります。歯周病は痛みがないことが多いですが、急性の場合腫れて痛みがでることがあります。

治療法

まずは腫れている部分を落ち着かせます。器具を使用し歯茎の中をお掃除してお薬を塗布します。痛みが引いたあとは歯周病の治療を開始します。

お口の中はとても複雑です。

一度の治療で生涯健康になれば本望ですが、なかなかそうはいきません。身体の病気と同じで免疫に左右されたり、歯が割れてしまって突然不調がでることもあります。何かあったときにすぐに相談できる歯医者さんがある、ということがとても重要だと思います。

歯医者は怖い!痛い!というイメージがありますが、放置していまって痛みがでることも多いです。早めに受診して痛みがないうちに一緒に治していきましょう。

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