お子さんの仕上げ磨きをしているときに、「あれ…歯が黒くなってる…?」といった部分を見つけると不安になりますよね。毎日磨いていても歯磨きは難しく、トラブルがおきることもあります。
お子さんの歯が黒いときに考えられるのは①着色、②むし歯です。
①着色
https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-15744b4d2f1f55449181fef64871aed0-lq
奥歯の溝のところが黒くなっているときは着色の可能性があります。
学校の歯科検診でもらってくる結果にCOという文字を見たことはありますか?
COというのは『要観察歯』のことです。“むし歯一歩手前なので、気を付けましょう”という結果です。写真のような黒い着色や、歯の表面が少し溶けてしまって白っぽくなっている場合にCOがつきます。ただの着色であれば問題はないのですが、難しいのはむし歯との見分けです。一見着色のようでも、よく見たらむし歯で奥の方まで進んでいた…なんてこともあります。このような着色は歯科医院の明るい光の下で、プロがしっかりと見なければわかりません。黒い線があるな、というときは一度来院して診てもらうと安心です。
また、この着色部分はつまようじなどの細くて尖ったものでこすらないようにしてください。着色なら取れるかも!とこすりたくなるのですが、こすってしまうと表面が削れてしまいただの着色がむし歯へと進行してしまうことがあります。普段通りの歯磨きをしっかりと行っていただくことが一番の予防になります。
溝の着色はなかなか白くはなりませんが、気になる方にはほんの少しだけ表面を削りプラスチックの白い詰め物をする処置を行うことができます。むし歯ではないためたくさん削る必要がなく、麻酔なしでおこなうことができます。もちろん不安な方には麻酔をしておこなうこともできますのでご相談ください。
お子さんの場合、このような着色やむし歯を事前に予防するためにシーラントを行う場合もあります。シーラントとは生えたての永久歯の溝をきれいに清掃して白い詰め物をする処置のことです。見た目は溝の部分が白くなりますが、むし歯予防にはとても効果的です。
【シーラント】
https://maplebrookdental.ca/wp-content/uploads/2018/09/dental-sealant-before-after.jpg
②むし歯
https://www.trisadental.in/Images/Services/23042018082748420_279.jpg
歯が黒くなっている原因として多いのはむし歯です。
特に溝ではなく平滑面が黒い場合はむし歯の可能性が高いです。子供のむし歯は歯質が未熟なため大人の歯のむし歯よりも進行が早いのが特徴です。どうせ生え変わるから…と乳歯のむし歯を放置していると永久歯がむし歯の影響をうけ、形成不全になる場合もあります。むし歯の治療は早め早めをお勧めします。
子供のむし歯治療は生え変わり時期との兼ね合いを考えながらおこないます。
生え変わりが近い場合や、むし歯が多くとにかくむし歯の進行を止めるのが先という場合はむし歯の進行を止めるお薬を塗ります。塗るだけでむし歯の進行を遅らせることができるため簡便ですが、見た目がさらに黒くなってしまいます。
生え変わりまでまだ時間がある場合はむし歯の治療をおこないます。おおまかには大人の治療と同じです。むし歯を削り神経までむし歯が達していたら神経の治療をおこないます。大人と違うところは被せものです。乳歯では生え変わりがありますので、大人のように型取りをして銀歯をすることは稀です。乳歯用の既成の銀歯があり、それをお子さんにあった形にあわせて使用するか、プラスチックの詰め物やセメントでの詰め物を行うことが多いです。お子さんでも歯が永久歯の場合は大人と同じように型取りをして被せものをしていきます。
お子さんの歯に気になることがあったらぜひ一度受診してください。
さこだ歯科では小児用のスペースと大人用のスペースが分けられており、入口も大人の方とは違いますので気兼ねなく来ていただけます。
分かれていますが親御さんはもちろん一緒についてきてもらって大丈夫です。また電話でもネットでも予約をとることが可能です。小さいご兄弟がいて連れて行くのも大変、という方もいるかもしれません。さこだ歯科には託児所のスペースもあるためご兄弟が治療中に下の子を預かってもらうということもできます。
わからないことがあれば気軽にお聞きください。