FAQ

よくあるご質問

よくあるご質問をまとめました。

歯が抜けてしまったり抜歯をして歯がなくなった部分を補う方法には、ブリッジ、入れ歯そしてインプラントがあります。

インプラント治療も最近ではCMでも耳にしますし、以前よりポピュラーな選択肢となりました。

インプラントとは

インプラントとは、歯がなくなった場所に人工の歯根を顎の骨に埋め、その上に土台と被せものをしたもので、歯をすべて人工のもので作り直したような構造をしています。

インプラントとは

顎の骨で噛む力を負担するので‘噛みやすい’というのが特徴です。第二の永久歯といわれているほどです。

人工の歯根は身体との親和性が高いチタンでできており、よく「金属製のネジ」と表現されます。顎に金属製のねじを埋め込むために手術が必要となるため、治療期間は他の治療よりも長くかかります。また、手術をするためのさまざまな検査、実際の手術、精密な人工の歯根(インプラント)・土台(アバットメント)・被せものが必要なため、治療は高額になります。

インプラントのもう1つの大きな特徴は‘歯を削らなくてよい’ということです。ブリッジは両隣の歯を大きく削らなくてはなりませんし、入れ歯も金具をひっかける部分を削る必要があります。周りの歯への負担がなく、残っている歯を傷つける心配がありません、

〇インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い

インプラント ブリッジ 入れ歯
噛みやすさ
見ため
歯を削る量 ◎(削らない) ×(両隣の歯を大きく削る) △(金具をかける部分を少し削る)
手術 あり なし なし
治療期間 長い 短い 短い
取り外し 歯科医院にて取り外し可能 不可 可能
費用 自費 自費・保険 自費・保険

〇インプラントを検討しているが手術が怖い

インプラントの手術は歯茎を切って骨を出、骨にインプラントを埋め込み、歯茎を縫い合わせます。

このように聞くと大がかりで痛そう、腫れそうと感じるかもしれませんが、痛みや腫れは親知らずを抜くときと同じくらいです。痛みも通常は処方された痛み止めで治まる程度です。手術の3日後くらいが腫れのピークで1週間後くらいには抜糸を行います。

手術が怖いという方には静脈麻酔を行い、半分眠ったような状態で手術を行うこともできます。術中軽い受け答えはできても、治療中の記憶はなくなるため怖さもなく治療をうけることができます。

〇治療の流れ

大まかな治療の流れを説明します。手術には1回法と2回法という2つのやり方があります。

インプラントはあごの骨に埋めてから3~6か月で骨とくっつきます。インプラントと骨がしっかりとくっつくことが重要なため、くっつくまではインプラントに力がかからないようにする必要があります。

2回法はインプラント体を骨の中に埋めたあと、歯茎でしっかりと覆います。インプラント体と骨がくっついた後、インプラントの頭を出し土台をつける2回目の手術が必要です。

これに対し1回法は最初の手術でインプラント体を埋めたあと、土台をつけた状態で歯茎を閉じます。つまり歯茎からパーツが出た状態になります。そのため外部からの力がかからないように注意したり、感染しないように気を付ける必要があります。

インプラントの手術・1回法
インプラントの手術・2回法

どちらの方法がよいかは検査をした後に判断し、インプラント治療の計画をご説明する際に一緒にお話しします。

今回は治療工程が多い2回法で流れを説明します。

各種検査(CT・パノラマ・通院中の方は医科へ対診.手術ですので全身疾患によってはリスクを伴います。持病がある方は事前にしっかりとお伝えください。)

インプラント計画の説明(検査に基づいてインプラント治療の計画をご説明します。この時点で治療を辞めることももちろん可能です。(検査費用などはかかります))

インプラントの埋入(一次手術)

消毒・チェック(翌日)

抜糸(2週間後)

インプラントの頭出し(二次手術・3~6か月後)

型取り(仮歯用)

仮歯を装着(仮歯で見た目や清掃のしやすさ、噛みやすさなどをチェックし調整)

型取り(最終の被せもの用)

被せもの装着

メンテナンス

インプラントをするためには十分な骨がないとできません。

顎の骨が十分にない場合は骨造成という骨を増やす処置を別で行ったり、インプラント手術と一緒に行ったりします。これらは個人個人のお口の状態でいるかいらないか、いるならばどの方法が適しているかが異なってきます。

CT検査で骨の状態を検査したあと、埋入のシミュレーションを行います。シミュレーション画像はご説明する際に一緒に見ていただきますので、どのような状態でインプラントが入るのかを想像してもらいやすいと思います。

〇インプラント治療後のメンテナンスについて

インプラントは入れて終わりではありません。歯をしっかり磨けていないと歯周病になりますが、インプラント部分が磨けていないとインプラント周囲炎になってしまいます

インプラント治療後のメンテナンスについて

インプラント周囲炎は簡単に言うと歯周病のインプラント版です。磨き残しがたまることで細菌が増殖し、歯茎は腫れ、インプラントを支えている骨は溶け、最終的にはインプラントがグラグラしてきて抜けてしまいます。

また、インプラント周囲炎予防だけでなくかみ合わせのチェックも定期的に行う必要があります。インプラントと歯の大きな違いは歯根膜という組織の有無です。歯根膜とは歯と骨をつなぎ、噛む力を感知する大事な組織です。インプラントにはこの歯根膜がないため、強すぎる力で噛んでしまった際に気づくことができないのです。いくらでもガンガン噛めてしまうため、かみ合わせをチェックしないと不調がでてきてしまいます。

そのほかにもインプラントのネジが緩んでいないか、などもチェックします。ここでいうネジはインプラント本体のことではなく、被せものと土台を連結している小さな小さなネジのことです。このネジは強く噛みすぎていた場合などにゆるんでくることがあります。緩んでくると被せものがグラグラしてきてしまうので、しっかりとしまっているかの確認も行います。せっかくいれたインプラントを長く使うためにも、1か月~3か月に1回のメンテナンスが大切です。

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迫田 敏 理事長
  • 長崎大学 歯学部歯学科
  • 鹿児島大学 歯学部 付属病院研修医
  • 鹿児島大学 医学部臨床検査医学講座(丸山征郎教授)学内留学
  • 同年 さこだ歯科 開設
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