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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
スタッフブログは移転しました。→新スタッフブログ

今日は歯ぎしりのお話です。
歯ぎしりと聞いたら歯を噛んでギリギリと横にずらしてイヤーな音がするのを想像しがちですが、音も立てずにグッと食いしばり続ける歯ぎしりもあります。食いしばりは音がしないので見過ごされがちです。
歯ぎしりの原因は諸説ありますが、ストレスが主な原因とされています。
私たちは夜寝ている時に歯ぎしりをすることでストレスを発散しているのです。

困ったことにこの歯ぎしりはストレス発散という働きがある一方で、体に悪影響をあたえます。

長い間噛み続け顎や頭の筋肉を酷使するため、肩こり・顎の痛み・顎のだるさ・目の奥の痛み・偏頭痛が起きます。また、顎の関節に負担がかかると顎関節症を引き起こすことがあります。強い噛みしめのため、歯は磨耗し時に歯が折れることさえあります。また、歯肉に違和感があり、歯を支える骨が溶けて歯が動揺し歯周病が悪化します。歯科医院でブラッシング指導を受け、一生懸命歯磨きしても歯周病が進んでいく人がいます。歯ぎしりが歯周病を進行させるからです。

年配の患者さまの口腔内には噛む力で骨が下がったり、歯の付け根がえぐれていたり、様々な影響のあとが見てとれます。

当院ではマウスピースで歯を守る治療もしています。
最初は慣れないものですが、長い目で見るとやっておいて損はないと思います。