みなさんこんにちは!!
最も大切な歯の役割が、食べ物を細かくすることです。
歯がなければ、固いものは食べられません。
「歯ざわり」や「歯ごたえ」という言葉があるように、歯でも食べ物を味わっているのです。
「総入れ歯にしたら、食事がおいしくない」という人は珍しくありません。
これは、歯ざわりや歯ごたえを感じられなくなってしまったからです。
私たちは、音を何十種類も組み合わせた言葉を話します。
主に舌と唇を使って音を発生させますが、歯も発音に大きなかかわりがあるのです。
歯並びが悪いと、発音がしにくくなります。
入れ歯を外した高齢者が何をいっているのか分かりにくくなるのも、歯がないからです。
歯周病や虫歯になって歯が抜けると、ものをかめなくなります。
ですから、柔らかいものばかり食べたり丸のみに近い食べ方をしたりする人もいるでしょう。
そうなると、胃や腸などの消化器官に重い負担がかかります。
胃は食べ物を溶かしますが、それは「歯で細かくなった食べ物」なのです。
ですから、人によっては消化吸収できなかった食べ物がそのまま排泄される場合もあります。
また、消化器官が弱ればほかの内臓も弱まっていくでしょう。
ものをよくかんで食べると頭がよくなるという説を聞いたことがある人も多いでしょう。
食べ物をかむとその刺激が血行を促進させ、脳を活性化させるのです。
ですから、高齢になっても歯が残っている人の方が、認知症になりにくいといわれています。