舌の側面にでこぼことした歯の跡がつくことがあります。
これは『低位舌(ていいぜつ)』という状態の時に起こる歯の圧跡です。。
低位舌とは本来舌があるポジションから下の位置に舌が当たっている状態の時に起こります。
本来の舌の位置とは、口を自然に閉じたとき上顎の歯と歯ぐきの境目らへんに舌の先がある状態です。口を閉じたときに舌先が下顎につく状態であれば低位舌の状態です。
低位舌は舌の筋肉の衰えにより起こります。加齢に伴うものはもちろん、最近は良く噛まなくても食べられる柔らかい食事が増えている事も原因に挙げられます。
舌が下の位置にあることにより歯の跡がついてしまう原因にありますが、食いしばりや歯ぎしり、歯並び、舌が大きい事でもおこることがあります。
低位舌になると睡眠中、舌が気道を塞いでしまい、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすくなります。鼻呼吸でなく、口呼吸がメインになってしまい口が乾燥するために虫歯や歯周病が進行しやすくなったり、口臭を引き起こす原因ともなります。
改善策として、『あいうべ体操』をお勧めします。
あー、いー、うー、と声を出しながら口を大きく動かします。最後にベーと舌を思い切り出しましょう。出した舌先をに左右の口角に大きく振りながら当てるように動かすことも効果的です。
体操の目安として一回5回ずつ、一日に数回行うことをお勧めします。