フッ素はミネラルの一種です。
フッ素は、通常NaF、CaF2などとして存在し、歯質の強化、う蝕原因菌の活性を阻害し、その結果う蝕の発生を抑制します。
もともと自然界ではあらゆるところに存在するものです。
例えば、海水中には約1.3ppm含まれています。
海中に住む魚介類や海草には2~10ppmのフッ素が含まれています。
また乾燥したお茶の葉もフッ素を含みます。
フッ素の働きとして
1. 唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける
2. 歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする
3. 酸の生成を抑える
●乳幼児・子どもへの効果
「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質が弱く虫歯になりやすいため、フッ素を塗ると予防効果を大きく期待できるとされています。
●成人への効果
歯周病や部分入れ歯の使用によって、顎の骨や歯茎が痩せて(吸収して)しまい、普段なら歯茎で覆われているはずの歯の内部のセメント質や象牙質が露出してくることがあります。セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の歯の表面部分)よりも弱く虫歯になりやすいため、歯ぐきが露出してしまった場合には、フッ素を塗ることで虫歯のリスクを下げることに役立つとされています。