口臭とはなかなか自分では自覚しづらく、また他人からも指摘がしにくいものです。
主な原因として舌や歯に付着している汚れの中にいる細菌が、口の中に残っている食べかすや古くなってはがれた粘膜のたんぱく質を分解するときに出るガスなのです。
口臭にもいくつか種類があり、
●生理的口臭…起床時、空腹時、疲労時、緊張時、女性に関しては生理時に起こる口臭、老人性の加齢に伴う口臭もあります。
●病的口臭…全身疾患や生活習慣と関連して起こる口臭。口に関する病気(歯周病)、全身の病気(糖尿病)などが関係しています。
全身疾患から起こる口臭の場合は特徴的な匂いがあります。
●糖尿病…アセトン臭(甘臭い)
●肝硬変・肝機能障害…ジメチルサルファイド(ゴミだめのニオイ、海藻の腐ったニオイ)
、メチルカプタン(野菜の腐ったニオイ)
●腎機能低下…トリチルアミン(魚のニオイ、するめのニオイ)
また、鼻がつまりやすかったりすると副鼻腔炎による膿汁によるもの、口腔ガンの場合なども口の中に壊死した細胞が残ることにより口臭が起こることがあります。
自分では気づくことのできない口臭ですが歯科医院では専門的な機械を使い原因を審査する事もできます。
原因に応じて、ブラシングの改善でよいのか、むし歯・歯周病の治療を進めていくのか、全身疾患が関与しているのであれば病院の受診をお勧めする事もあります。
一人で悩まずにご相談ください。