8020運動はご存知ですか?
80歳になったときに歯を20本残そうというものですが実際どのくらいでしょうか。
今現在日本は約8本
対してスウェーデンは20本です。
がんや生活習慣病の予防は難しいのですが、虫歯や歯周病の予防は簡単です。
虫歯の原因は虫歯菌、歯周病の原因は歯周病菌で、もともと口の中にいる弱い細菌なのです。それが、長時間、大量に、同じ場所に居続けさせなければ、虫歯や歯周病にはならないのです。
虫歯や歯周病にならない方法は解っているのに、なぜ欧米の人はならなくて、日本の人はなるのでしょうか?
それは、治療が違うのではなく、予防が違うのです!
日本の人も毎日予防をしています。
毎日、「虫歯になりませんように!」と祈りながら歯を磨いています。
日本の人は清潔ですので、毎日、お風呂に入るし、髪も洗うし、歯も磨きます。
歯磨き粉のCMも毎日のように流れ、コンビニでも多くの歯の清掃用具が売っています。
歯間ブラシや電動歯ブラシにも興味津々です。
それなのになぜ日本人の歯は悪いのでしょうか?
答えは1つ。
実は自分だけでは、歯を磨けないのです。
器用、不器用の問題ではなく、自分の髪の毛を自分で切る人はいません。
大概、美容師さんに切ってもらいます。
その美容師さんも、また美容師さんに切ってもらうのです。
つまり、自分で自分の髪を切れる人はいないのです。
僕も人の歯なら上手く治療ができるのですが、自分の歯は全くできません。
人の歯なら上手く磨けるのですが、自分の歯は磨けないのです。
そういう意味は、自分で歯を磨ける人はいないのです。
自分では、綺麗に磨けているように見えて、自分では見えない奥歯の歯と歯の間や裏側に細菌を取り残してしまうのです。
そこが次に歯医者さんに行くまで、細菌が付きっぱなしになってしまい虫歯や歯周病になってしまうのです。
欧米の人は何をしているのかというと、3ヵ月に1回、歯科衛生士さんに歯を磨いてもらっているのです。それが予防歯科なのです。
そうすると、歯科衛生士さんと2人併せて100点で磨けるので、細菌がずっと付きっぱなしのところがなくなるのです。
日本の人は、すべて1人でやろうとしています。
そうすると、頑張っても80点くらいで、残り20点のところが付きっぱなしになってしまい、次に歯医者さんに行くまで何年も放置してしまい、虫歯になってしまうのです。そうならないためにも予防歯科が大切です。