舌の先や、横のふちの部分が慢性的にしびれるような痛みが起こることを『舌痛症』といいます。
舌に大きな症状(炎症、びらん⇒表面の荒れ、潰瘍⇒できもの)がないのに慢性的に痛みます。舌痛症は心因的な事が原因で起こります。
大きなストレスや不安を抱えているとき、極度に疲労がたまっている場合などに起こりやすくなります。30代~50代前半にかけて発症率が高くなり、特に更年期の女性に多く見られやすい症状です。
対策としては、規則正しい生活を行うこと、バランスのよい食事を行い、適度な運動や気分転換などでストレスを解消することがあげられます。ただし、口の中に原因がある場合もあります。被せ物や入れ歯があっていなかったり、虫歯や歯周病を放置していたり、ばい菌の数が多いと何かしらのトラブルが出てくる場合もあります。
また、全身的な病気が原因の場合もあります。薬の副作用でつばの量が少なくなっている場合、ビタミン12、鉄、亜鉛不足の場合、カンジダ病、糖尿病などがあります。
これらの病気は、血液検査や病理検査、視診などで発見することができます。
舌の痛みは口腔がんの初期症状としても現れる場合があります。痛みが2~3週間続く場合は歯医者さんに相談してみましょう。