親知らずですが、抜いたほうがいいのか。そのままでいいのかと悩まれる方も多いのではないでしょうか。
親知らずは真っ直ぐ生えてくることもありますが、ほとんどの場合横や斜めに生えてきたり、隣の歯に悪影響を与えたりすることが多いです。
よって、状況に応じて抜歯をおすすめします。
では、親知らずを抜歯する時期はいつが適しているのでしょうか。実は親知らずの抜歯時期としてもっとも適している年齢は20歳前後と言われております。
理由として、
①歯肉や骨の治りが早い
20歳前後は回復力が早く、傷口の治りが早かったり、腫れや痛みが長引くことが少なくて済むことが多いと言われております。
②痛みや腫れが軽減
横に生えていたり、斜めに生えている親知らずの抜歯は、歯の周りの骨を削ったり、歯を分割して抜歯する必要があります。
ただ、20歳前後は骨や歯がまだ硬くなっていないため、歯を抜く時間を軽減できるといわれております。
親知らずが横や斜めに生えていると、親知らずと手前の歯の間の歯周ポケットが深くなります。歯周病が進行すると親知らずの手前の歯が歯周病でぐらぐらしてきたり、腫れたりすることがあります。
よって、親知らずの前の歯の歯周ポケットが深くなる前に親知らずを抜いたほうがいいでしょう。
④神経のリスクを減らせる
親知らずの根っこの近くに下顎管という神経の通った神経があります。親知らずの抜歯の際に、下顎管を傷つけてしまうと麻痺がでたりする可能性があります。
ただ、20歳前後は親知らずの根が完全に出来上がっていないため麻痺のリスクを下げることができると言われております。
?妊娠時期には抜歯が出来ない
妊娠時期に親知らずに痛みが出たり、腫れたりした際に抗生物質の服用が出来ないため対応が限られてきます。よって、女性は特に20歳前後に親知らずを抜歯することをおすすめいたします。
このように、20歳前後で親知らずの抜歯をおすすめすることがあります。
皆さんも定期健診にいかれた際は親知らずがどのような状態なのか、早めに抜歯をしておいた方が良いのかを尋ねてみてはいかがでしょうか。