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定期検診・歯石取り・予防歯科診療案内

歯周病の予防のために定期検診と歯石取りがいかに重要かを分かりやすく解説します。


1. はじめに

予防歯科とは?

歯は再生能力がないため、一度削ってしまうと元には戻りません。「歯が痛くなったら治療する」という考え方から、「痛くならないように守る」という新しいスタイルが予防歯科です。そのため、定期的なケアが大切です。

早期発見・早期治療が将来的なダメージを防ぐため、予防歯科を取り入れて、健康な歯を維持しましょう。

予防歯科の重要性

– 満足のいく一生のために

「人生の振り返り」に関するアンケート    2012.9.25〜27 55~74歳の男女1060名の回答出典:gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査により、「人生の振り返り」に関するアンケート 2012.9.25〜27 55~74歳の男女1060名の回答より 改変

55~74歳の男女に『健康に関して後悔したこと』について行われたアンケート調査では、後悔したことの第1位は“歯の定期健診を受ければよかった”という結果でした。

永久歯は二度と生えてくることはありませんし、お口の疾患は自然治癒することがないためこのような結果になったのかもしれません。

– 全身の健康につながり医療費の削減へつながる

また、歯の2大疾患のひとつである歯周病は、全身の病気とも関連があることがわかっています。

歯周病原菌が全身へと運ばれることで、糖尿病や心疾患、動脈硬化、肺炎など重大な病気へと影響を与えてしまいます。

歯周病の人と歯周病でない人の医療費の比較表引用 歯科医師会発行ポスターより

このグラフは歯周病の人と歯周病でない人の医療費を比べたものです。

歯周病でない人は歯科医療費が少ないだけでなく、医療費も少ない傾向にあり、トータルで年間22,072円も医療費が安く済んでいることがわかっています。

最期まで自分の歯でごはんを食べるため、全身の健康のためにも口腔内の健康を維持し、後悔のないようにしていきましょう。

2. “予防”のために受診するメリット

むし歯や歯周病を防ぐ

完璧な歯磨きをするのはとても難しいことです。歯科医院の専用器具を使用してセルフケアだけではとれない汚れを定期的に落とすことで、むし歯や歯周病の発症を防ぎましょう。また、定期的にレントゲン検査や歯周病検査をすることでむし歯や歯周病の早期発見・早期治療につながります。どちらの場合も軽症なうちに治療をすれば、痛みや治療期間、治療費用も少なくすみます。

口臭を防ぐ

むし歯や歯周病は口臭の原因にもなります。原因を取り除き、定期的に清掃することで口臭予防にもつながります。

口腔内の健康を維持できる

歯医者で診るのは歯だけではありません。唇やお口の粘膜面、舌にもトラブルが起こることがあります。定期健診の際には口腔内全体のチェックをして、問題がないかを確認しています。

健康寿命を延ばすことにつながる

歯が多く残っている人は歯が少ない人に比べて、要介護期間が短く健康に過ごせる期間が長いことが分かっています(2017年6月 東北大学大学院歯学研究科発表)。また、きちんと噛めないと認知症発症リスクが最大1.9倍になるという研究結果もでています(yamamoto et al., Psychosomatic Medicine. 2012)。歯を失わないようにむし歯や歯周病を防ぎましょう。

3. 定期検診の重要性

– 定期検診の目的

歯の定期健診はお掃除をする時間と思っていませんか?

確かにお掃除も行いますが、定期健診の一番の目的はむし歯や歯周病を発症していないか、かみ合わせによって歯が悪くなっていないか、歯ぎしりや食いしばりで負担がかかっていないか、舌や粘膜に異常はないかなどを観察することで、疾患の早期発見・歯科疾患の発症を予防することです。

歯科の定期健診はみなさんが毎年受けられている健康診断と同じと考えてみてください。健康診断よりも頻度が高いのは、お口という特殊な環境だからです。お口の中は身体の内側でありながら、外界と交通しています。常在菌もたくさんいますし、毎日の食事によって汚れ、力の負担がかかる過酷な環境なのです。

こまめに管理をすることがとても大切です。

-検診の頻度

さこだ歯科では1~3か月に1回の検診を推奨しています。

口腔内の細菌は数か月で入れ替わるため、一度きれいにして終わりではなく定期的にプロの手で清掃をすることで健康な状態を保つことができます。来院頻度はその人のお口の状態で変わりますので、来院時に最適な期間をお伝えします。

4. 定期健診で行うこと

口腔内審査

お口の中に異常がないか、前回と比べて変化はあるかを診ていきます。

スケーリング・ルートプレーニング

スケーラーと呼ばれる器具を使用し、歯石をとり歯の表面を滑らかにします。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

歯科の機械を使ってプラークや着色を落とすことで、歯がつるつるピカピカになります。

歯みがき指導

汚れが残っていた部分をチェックし、その部分をどうしたら磨けるのかお教えします。

プラーク(歯垢)検査(顕微鏡を使用し歯周病菌の種類を診断)

残っていた汚れ(プラーク)を採取して顕微鏡で見ると、お口の中にいる細菌を見ることができます。細菌の多さ・種類を確認することで歯周病のリスクを把握します。

プラークの染め出し

プラークを赤く染め出します。磨けていないところがはっきりとわかるので、歯磨きの上達につながります。

義歯・マウスピースの調整

お口は身体の一部ですので毎日同じではありません。義歯やマウスピースも定期的にチェックし、不具合が起きにくいように管理することが必要です。

定期健診で行う内容はお口の中の状態や個人、タイミングなどによっても異なります。上記すべてのメニューを毎回行うわけではありません。


5. セルフケアの重要性

– 正しいブラッシング方法

歯を磨くときは歯ブラシを鉛筆握りで持ち、1か所につき10~20回小刻みに動かしてください。鏡を見ながら行うとよりきれいに磨けます。また、磨く順番を決めておくと磨き残しが防げるのでおすすめです。

– フロス・歯間ブラシと洗口液の使用

フロス・歯間ブラシはぜひ使ってください。歯と歯の間は歯ブラシだけできれいにするのは困難です。また、洗口液の併用も効果的です。

– 健康な食生活の指導

健康な食生活はむし歯予防につながります。むし歯の原因となる糖をとりすぎないこと、また、食事回数を一定にすることで歯に糖が付着する回数と時間を減らしむし歯の発生を予防することができます。

6. 年齢別の予防ケア

– 子ども向けの予防ケア

お口の正しい成長と健康を意識することがポイントです。成長が著しい時期ですので、お口からしっかり栄養をとれるようにサポートします。

  • 乳歯と永久歯の管理を行い正常な生え変わりへと導きます
  • 歯磨き習慣を確立し、セルフケアができるようにお手伝いします
  • フッ素塗布とシーラントでむし歯を予防します
  • 食育について知っていただき、お口を通して健康を育みましょう
  • きれいな歯並びへと導きます

– 成人向けの予防ケア

むし歯や歯周病にならないようにすることが大切です。子供のときは学校検診で歯科検診が義務化されていますが、大人になると特定の職種の方が受ける歯科特殊健康診断を除き、歯科検診は努力義務になってしまいます。そのため自分で意識するということも必要になります。

  • むし歯予防・歯周病予防を徹底します
  • クリーニングをおこない口腔内環境を改善します
  • かみ合わせ・歯並び相談で歯が長持ちする環境を整えましょう

– 高齢者向けの予防ケア

高齢になってくると成人のケアに加え、オーラルフレイル(口腔の衰え)の予防が不可欠です。自分でしっかりと噛める期間を長くし、長生きを目指しましょう。

  • 義歯の管理を行い常に噛める状態にします
  • 摂食嚥下障害を予防し、誤嚥がおこらないようにサポートします

7. なぜさこだ歯科を選ぶべきか

経験豊富な歯科医師と歯科衛生士の連携

専門知識と技術を持つ歯科医師と歯科衛生士がチームで連携し対応しています。歯科医師だけではなく歯科衛生士も、全国の勉強会に参加し知識と腕を磨いているため安心して任せていただけます。

担当の歯科医師・衛生士が対応

当院は担当制ですので、患者様との信頼関係が築きやすいのが強みです。担当制では治療歴はもちろん、患者様個人に関しても把握して対応することができます。

高度な設備

高度な設備を備えており、高水準の予防ケアを提供することができます。

患者さんに優しい治療環境

リラックスできる環境づくりを心がけております。また、清掃や消毒も徹底して行っております。

8. よくある質問

Q予防歯科の費用について
A定期健診は保険適用です。年齢にもよりますが1回の費用はだいたい3,000円~4,000円程度です。

Qどのくらいの頻度で通院するべきか
A口腔内の状態にもよりますが、1~3か月に1回の頻度で来ていただくことをお勧めしています。

治療のご相談はこちら

ご相談フォームからご連絡を頂いた後、担当より日程の調整を行わせていただきます。
お電話(TEL:099-285-2011)からも受付いたします。

もしくは、Web予約をされる場合は、予約の際に「予防歯科希望」とコメント欄に記載をお願いします。
記載をいただくことで治療に詳しい担当とのご予約を調整いたします。

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迫田 敏 理事長
  • 長崎大学 歯学部歯学科
  • 鹿児島大学 歯学部 付属病院研修医
  • 鹿児島大学 医学部臨床検査医学講座(丸山征郎教授)学内留学
  • 同年 さこだ歯科 開設