みなさんこんにちは!
歯周病とは歯を支える歯肉や骨などが徐々に壊されていく病気です。虫歯と違い歯そのものが壊されていくわけではないですし、初期では症状がほとんどありませんので気が付かないまま進行してしまう病気です。病気が進行すると、歯が抜けおちてしまうこともあります
歯周病の原因はプラークと呼ばれる細菌の塊で1mgの中に10億個もの細菌が棲みついていると言われています。
細菌の出す毒素によって歯ぐきが腫れたり、血や膿がでたり、歯の周りの組織を破壊したりします。
食べ物の中には糖質が含まれています。これが消化されて吸収されるとブドウ糖になり血液の中に入っていきます。この血液中のブドウ糖は血糖と呼ばれ、血糖はインスリンと呼ばれるホルモンによってエネルギーとなったり、肝臓に貯蔵されたりします。しかしこのインスリンがうまく働かないと血液中の糖が増加し血糖値が高い状態になります。この状態を糖尿病といいます。
糖尿病の人は歯周病になりやすいのでしょうか?糖尿病になると体を守る免疫機能の低下が起き、傷の治りが悪くなります。歯周病は前述したように細菌の感染によって引き起こされる病気ですので、糖尿病があると細菌に対する抵抗力が弱く歯周病が進行しやすいのです。その逆の問題もあります。歯周病があると細菌から出された毒素が血管内に入り込み、たんぱく質の生産を促進します。このたんぱく質が多くなるとインスリンを作りにくくなることがわかっています。このように歯周病と糖尿病は関係があるのです。
歯周病をコントロールすることで糖尿病のコントロール状態も改善する可能性があることが言われています。