よくできる口内炎に潜む病気とは
2023.11.07
こんにちは。歯科衛生士の田原です(^^♪
もう早いもので年末に近づいてきましたね・・!
どんな1年だったでしょうか?
さてさて、今月のテーマは、口腔粘膜疾患についてです。
難しいテーマになります(-_-;)
皆さん、口内炎はできますか~?
私も、季節の変わり目なのか、ついこの前うっかりできてしまって、歯磨きでピリピリしみたりしました(-_-;)イテテ
うがい薬、歯磨きなどで清潔に保っていきましょうね・・!
早速、テーマに入りますが、口内炎が再発を繰り返す病気も、あるんです。
自己免疫疾患と言われますが、ここで紹介するのは、「ベーチェット病」です。
「ベーチェット病」は、再発性口腔内アフタ性潰瘍(口内炎)、皮膚病変、外陰部潰瘍、眼症状を4主症状とする症候群です。
原因は不明なものの、T細胞(免疫担当の細胞)の異常反応により産生されたサイトカイン(細胞間の情報伝達)が好中球機能を亢進させるため(体を守るための作用を亢進)と考えられています。
口腔内アフタ
初発症状ととしてみられる口腔内アフタは、紅暈(赤い皮膚)を伴う境界明瞭な円形または楕円形の小潰瘍で、底面に黄白色苔を付着しています。有痛性で5~7日でいったん治癒しますが、2~3週間で再発すると言われています。
皮膚病変
結節性紅斑(赤みのある斑点)、ざ瘡様皮疹(ざそうようひしん)(ニキビに似たもの)、血栓性静脈炎があります。
眼症状
虹彩毛様体炎と網膜ブドウ膜炎が生じます
外陰部潰瘍
口腔内アフタに似た境界明瞭な潰瘍が生じ、深い潰瘍では治癒後に瘢痕を生じます。
診断
診断の為の検査としては、血液検査があります。炎症反応、針反応として、比較的太い注射針を前腕屈側皮膚に刺入し、24~48時間後に、同部に紅斑、嚢胞を生じるかを調べたり、眼科健診おけるブドウ膜炎などの存在を確認します。
原因不明の難病・・・。恐ろしいですね。
口内炎が再発し繰り返す全ての疾患が、ベーチェット病であるとは限りません。生活習慣、免疫力、金属アレルギー、糖尿病、歯並びなど、色々な原因で口内炎になることが考えられます。
1週間以上口内炎が続く場合は、相談してください!
ベーチェット病に限らず、持病などで、飲んでるお薬によってや、どのくらい重症化しているのかによっても抜歯やインプラント治療が受けられないケースがあります。
お薬手帳の確認は定期的に行っていますので、ご確認させていただきますね!
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 田原