神経がなくなると?
2024.10.05
皆さんこんにちは!歯科技工士の吉満です。
今回お話しさせていただくのは歯の中にある「神経」についてです!
歯は1番外側から、エナメル質その下に象牙質、そしてその中に「歯髄」という神経が通っている部分があります。
歯髄には神経と血管が通っていて、歯に栄養分や酸素を運ぶ大切な役割を担っています。
むし歯が大きくなってしまうと、治療の過程でこの神経を抜きとらなければならないことがあります(抜髄)。
抜髄を行なった歯のことを「無髄歯」といい、神経が通っている健康な歯と比べてさまざまな変化がおこります。
〈無髄歯に起こる変化〉
・歯が脆くなる
→栄養が供給されないため枯れ木のように脆くなってしまう。
・トラブルに気づけなくなる
→神経がないため知覚がなく、痛みやしみるといったことを感じることができないため。
・歯が変色する
→象牙質に微細な汚れが蓄積し、茶色や黒色に変色してしまう。
・歯の根の先で細菌感染がおこる
→治療で取り残してしまった細菌、あるいは治療後に侵入して来た細菌により歯の根で感染が起こる。(膿が出たり、激しい痛みを伴ったりする)
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科技工士 吉満