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38年ぶりの優勝から考える口腔粘膜

2023.11.13

こんにちは、さこだ歯科の歯科衛生士です。ついこの間プロ野球の日本シリーズが終わって、阪神タイガースが38年振りの日本一に輝きました。

38年前の優勝の時は、母親が真弓選手目当ての阪神ファンだったのと、一緒にバレーボールをやっていたサヨちゃんの一家がどうかしてる程の阪神ファンだったので、当時の熱狂ぶりをよく覚えていて、サヨちゃんのお父さんから阪神が優勝した時のテレビ中継を録音したカセットテープをもらった時は戸惑ったものでした。

あれから38年かと感慨に耽る事もできない程の昔の事なので、今年のプロ野球シーズンは私にとっては凪の気持ちで終えることとなりました。

一方アメリカのメジャーリーグはテキサスレンジャーズのワールドシリーズ制覇でシーズンを終えました!と言ってもピンと来ないですよね、日本にとってのメジャーリーグはほぼ大谷翔平選手といっても過言ではないので、大谷の肘と共にメジャーリーグも店じまい感があります。

最近のメジャーリーガーや日本のプロ野球でやってくる助っ人外国人にはあまり見られないですが、それこそ前回阪神タイガースが日本一になった頃の外国人の野球選手はバッターボックスで、それで打てるのかと思うくらい猫背でなおかつバットを頭の後ろでクルクル回しながら構える人が多くてそれはそれは感じが悪かったものでした。

その上常に何かを口に含んでクチャクチャと口を動かし、たまに大量の唾をペッと吐き出す事もしょっちゅうで、母親も「お母さん、あれ嫌い」と言ってよく顔をしかめていました。

子供心にあれはでかいガムを噛んでいると思っていたのですが、だとしたら甘い美味しい味をわざわざ吐き出す事はないわけで、あれは噛みタバコだと後に知りました。

噛みタバコはタバコの成分(ニコチン)を含んだガム状のものを唇と歯茎の間に挟み、時々噛んでその風味やニコチンを感じるものだそうです。

日本ではあまり噛みタバコを嗜む習慣はないですが、欧米ではちょっと前は割と普及しているものでした。昔の映画とか見てても噛みタバコを噛む人が出てきます。

普通のタバコも発がん性があり、最近ではニコチンやタールがないタイプの加熱式タバコが増えてきましたが、この噛みタバコも当然身体にいいわけもなく、唇と歯茎の間に置いておく事が多いので、その粘膜から口腔がんになることがよくあるようです。

昔スウェーデンの歯科医の講演を聞いた時、スウェーデンは歯科に関しては予防大国ですが、噛みタバコによる口腔がんのリスクはまだ残っている、との事でした。

虫歯を予防しても口腔がんはダメージ大きいですからもったいないですね。

世界では嫌煙の流れになっていますから確実に噛みタバコによる口腔がんのリスクは減っていると思いますが、世界には私たちが知らない文化があり、思いもよらない事がリスクになるという事があります。

最近の野球選手は筋トレをしたり、食事もタンパク質多めにして選手寿命を延ばす為に品行方正な選手が多いですが、昔のように二日酔いで試合に出たり、噛みタバコをクッチャクッチャ噛んだり、金のネックレスをしたり、危険球にキレてすぐピッチャーに襲いかかる選手もそれはそれで面白かったので、噛みタバコは良くないとは思いますが、あの感じもいいなと昔の人間は思います。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井

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