タバコを吸うことによる免疫力の低下は、歯周病などの病気にかかりやすくなります。
そして、タバコの有害物質が、歯の周りや肺の中に沈着すると、これを取り除く白血球が大量の活性酸素を放出します。タバコの煙には、四千種類以上もの科学物質が含まれ、このうち六十種類には発がん性があります。 主なものとしてタール、ニコチン、一酸化炭素の3つが知られています。
発癌性や強い刺激性を持つタールは、歯や歯石の表面に黒く沈着しますので、見るからに悪影響を及ぼしそうですが、ニコチンだって負けてはいません。
セメント質への結合が強いので、歯石を除去して綺麗な面を出してもすぐに台なしにしてしまいます。ニコチンの影響で、体の毛細血管が収縮して貧血状態になります。
口の中も例外でなく血の巡りが悪くなり、さらに一酸化炭素のために血液中に十分な酸素が運ばれなくなります。
その結果、抜歯後の傷口の回復、歯茎の処置後の治り具合、インプラント手術後の成績が落ちるなど、あらゆる歯科の処置に悪い影響を及ぼします。
これを機会に一本でも減らす工夫をしてみませんか?