皆さん、『バイオフィルム』をご存知でしょうか？

バイオフィルムとは細菌同士が寄り集まって手をつなぎあっている状態のものです。

食べかすと違い、元は細菌です。お口の中の細菌が寄り集まっている状態です。

台所のシンクを掃除をしないで放置しているとぬるぬるしたものがついてきますね。
まさにこれこそバイオフィルムの仲間なのです。

歯の表面についているネバネバしたりぬるぬるしている白っぽいものはバイオフィルムなのです。

バイオフィルムは一度できてしまうと歯の表面にへばりつくのでなかなか自分での歯磨き程度では除去できません。このバイオフィルムの中は虫歯や歯周病などの原因となる菌が多くひしめいています。
厄介な事にこのバイオフィルムは簡単に洗い流される事なく、次々にお口の中の細菌を取り込んでより強固なものへと進化していきます。

バイオフィルムができると洗口剤などの除菌する成分でさえも跳ね返してしまうのです。

バイオフィルムを唯一除去できる方法は歯医者での専門的なクリーニング（PMTC）になります。
専用の機械を使い細菌の塊を破壊していきます。細菌同士のつながりをバラバラにする事が大事なのです。

ただし、一度除去してもお口の中から細菌がいなくなる事は不可能ですのでまたしばらくするとバイオフィルムは形成されていきます。

目安として一度クリーニングしても3ヶ月たてばバイオフィルムはまたお口全体に形成されるといわれています。定期的なクリーニングでバイオフィルムの除去とお口の健康を守っていきましょう。