小さいお子さんが3歳になる頃,40%の割合で虫歯にかかっている子がいるというデータがあります。
よく、お口のケアをされる方であっても1000億から2000億個のばい菌が存在します。
しかし、生まれたばかりのお子さんの口の中には虫歯菌や歯周病菌などは存在しません。ではなぜ、成長するにつれ虫歯になっていくのでしょう。
『感染の窓』という時期があります。これは乳歯が生えてくる19ヶ月から3ヶ月の間(ちょうど前歯が生えそろったあとから奥歯が生えそろう頃までの間です)に虫歯菌に感染し、口の中に金が定着する非常に注意が必要な時期です。
小さなお子さんにははじめは虫歯菌が存在しないと説明しましたが、離乳食を噛み砕いて食べさせる、大人と同じ食器を使う、キスをする…などの行為で菌は感染していきます。
しかし、これらは親子のコミュニケーション、スキンシップのひとつであり一切なくすことは難しいお話です。
この時期に親や家族の虫歯の治療や定期的なクリーニングでお口の中のばい菌を減らしておくこと、小児の食事や間食に砂糖を多く含む食べ物を控えること、歯磨きをきちんと行い、歯の質を強くし、虫歯になりにくくするフッ素を効果的に取り入れることなどでリスクを減らすことは可能であるといえます。