今回は口臭の治療方法と予防方法についておはなしします。
口臭の治療法
治療を必要とする病的口臭の原因には全身疾患からくるものもありますが、ごくわずかで、90%以上は口の中の病気が原因で起こります。
1.歯周病
歯周病菌は悪臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)を産生します。
2.むし歯
むし歯が進行してくると次第に口臭がきつくなってきます。神経まで侵されると強烈な臭いがします。
3.歯垢(プラーク)
プラークは細菌のかたまりです。
4.歯石
歯垢がかたく固まったものです。
5.舌苔(ぜったい)
口臭の大きな原因となります。舌の表面に白~淡黄色の苔のようなものがついている場合があります。これが舌苔です。死んだ細胞や新陳代謝ではがれた粘膜上皮の細胞、血球成分、食物のカスなどからできています。これが細菌によって分解されて口臭の原因物質となる揮発性硫黄化合物を発生します。
6.唾液の減少
7.義歯の清掃不良
義歯(入れ歯)のプラスチック部分は色やにおいを吸着しますので、毎日きれいに清掃し、消毒剤に浸しておくことをおすすめします。
8.口腔ガン
口の中のガン(舌ガン、頬粘膜ガンなど)により口臭が発生することがあります。
口臭の予防
口臭予防には口の中を清潔にすることが一番です。自分で毎日口の中をきれいに清掃するセルフケアと、歯科医師、歯科衛生士が定期的に清掃を行うプロフェッショナルケアが大切です。
適切なケアで口臭を予防しましょう