01小児歯科
小児歯科とは、歯科の診療科の一つで、小児を専門に治療します。
小児歯科と一般歯科の違いはなんでしょうか?実は、治療の内容にはほとんど違いがありません。小児も成人も同じように、虫歯を治療したり、場合によっては、被せ物も行います。
ただし、治療計画に違いがあります。小児歯科では子供の歯や顎の成長、永久歯への生え変わりを視野に入れた治療計画を立てます。
ただ、子供の歯の治療ををするだけではなく、後に生えてくる永久歯を視野に入れ、永久歯に悪い影響を与えないよう治療計画を立てるのが小児歯科の方針です。いつ頃に歯は生え変わるのだろうか、かみ合わせはどうだろうかなど歯の成長、顎の成長、それに伴う歯並びへの影響も考えて治療計画を立てていきます。
02何歳から歯医者に通えばいいの?

歯が生え始めたころ(6カ月~)から通うことをおすすめいたします。虫歯にならないようなアドバイスや正しい口腔ケアの方法を学ぶことができます。
また、3ヶ月~6カ月の定期的な検診をおすすめしています。定期的な検査による虫歯の早期発見や予防処置、衛生指導を行うことで、痛みが出る前に治療を行えたり、乳歯だけでなく今から生えてくる永久歯も守ることができます。特に6カ月から3歳の頃は歯が生えてくる時期になります。まだお口の環境に慣れていない生えたばかりの歯は虫歯になりやすいとも言われております。離乳食が始まり子供は多くの食べ物を口にするようになり、虫歯のリスクも高まります。ぜひ、定期的な検診を行いましょう。
また、子供のころから定期的に通院し、痛みを出さないことで、歯医者への嫌なイメージを持たずに、大人になっても健康な口腔内環境を保つことができると考えます。
03虫歯予防について

大切なお子さまの歯を守るためには、乳歯のうちから虫歯の予防と治療を行うことが大切です。
「シーラント」とは
シーラントとはむし歯の予防治療の一つです。
生えたばかりの永久歯(6歳臼歯)や乳歯などは歯質が軟らかくむし歯になりやすいと言われています。 奥歯の溝をレジンの材料で埋めることで磨き残しを溜まりにくくしむし歯を予防する効果があります。
シーラントは永久的に溝を埋められるものではないため取れてしまうことがあります。取れてしまった場合は再度シーラントを行うことも可能なため早めの受診をしましょう。
シーラントをするとむし歯にならないというわけではありません。シーラントをしていても磨き残しがあるとむし歯になってしまいます。
定期的な検診でのチェックをおすすめします。
シーラント処置の流れ
①磨き残しが残ったままだとシーラントの下からむし歯になってしまうため、まずは磨き残しを機械を使用し落としていきます。
②レジンの材料を歯にしっかりとつけるため薬品をつけ、水で流します。
③しっかりと乾燥させレジンの材料を溝に流し込み光を当てて固めます。
④咬み合わせをチェックし問題がなければ終了です。
04メンテナンス
乳歯や、生えたばかりの永久歯(6歳臼歯)は、歯の質自体がまだ弱くむし歯になりやすい状態です。そこでフッ素塗布を行いむし歯の予防を行います。
フッ素の働き
①酸の働きを抑える
歯磨きで落としきれなかった磨き残しの中のむし歯の原因菌の働きを弱めます。歯を溶かす原因である酸の量を抑えます。
②再石灰化の促進
食後は酸によって歯からカルシウムやリンが溶け出します。唾液により溶け出したカルシウムやリンを元に戻します。これを再石灰化といいます。フッ素は再石灰化を助ける働きがあり、初期のむし歯を修復し健康な歯の状態を保ってくれます。
③歯質を強くする
歯の表面を酸に溶けにくいよう強くしていきます。
フッ素塗布の流れ
①磨き残しを機械や歯ブラシを使用し落とします。
②歯の表面を乾燥させフッ素塗布を行います。
フッ素塗布後すぐにうがいや飲食をしてしまうとフッ素が流れてしまい予防効果が落ちるため、塗布後30分はうがい、飲食を控えて頂いています。
フッ素は継続的に利用しないと効果がないので定期的(2~3カ月ごと)に塗る事も大切です。
定期的な検診では患者様1人1人のお口の中に合った歯ブラシ指導も行っています。正しいブラッシングでむし歯予防をしましょう。
05可能な限り痛みを抑えた歯科治療
子供が歯医者を嫌がる理由の一つとして何をされるかわからない、痛いことをされるという恐怖感があると思います。
一度、子供は痛い思いをしてしまうとなかなか治療に協力的になってはくれません。そうなると、治療する私たちも大変な思いをしますが、ご家族の方、何よりお子様ご本人があとから大変な思いをされると思います。
当医院では痛みを可能な限り抑える工夫を行っております。

1、表面麻酔
虫歯治療を行う際、麻酔を行うことで痛みを抑えて、治療を行うことができます。しかし、麻酔を行う際、どうしても麻酔の注射をしなければなりません。そこで、麻酔の注射をする前に表面麻酔と呼ばれる手順を行うようにしております。
あらかじめ、麻酔を行う箇所にジェル状の麻酔のお薬を塗ることで麻酔の針が入ったときの痛みを抑えることが可能です。ジェル状の麻酔のお薬であるため、表面麻酔自体が痛いことはありません。

2、細い麻酔の針
麻酔時の針は細ければ細いほど、痛みを抑えることができます。蚊に刺されたときに痛みを感じなかったり、鍼灸治療が痛くないのが良い例だと思います。
当医院では33Gの細い注射針を用いており、表面麻酔をした後でも、針を刺す際の痛みを軽減させる工夫を行っております。

3、音が少ない切削器具
歯を削る器具にはタービンとコントラと呼ばれる2つの器具があります。それぞれ、起動する仕組みとして圧縮空気と電動の違いがあります。タービンはエアー(空気)の圧力を利用して先端の内部にある羽を回して回転させているため,風を切るような歯医者さん独特のキュイーンという音が出ます。しかし、コントラは電動でモーターを回すので、音が少ないのが特徴です。また、回転数もタービンに比べてコントラの方が少ない為、歯を削るときの熱の発生が少なく、歯にとっても優しいとされております。
そのため、さこだ歯科では基本的に5倍速コントラを使用し、お子さんが嫌がるであろう音をさせない工夫もしております。

4、レーザーによる虫歯治療
当医院ではEr.YAGレーザーを導入しています。Er.YAGレーザーは、唯一歯を削ることが認可されたレーザーです。
Er.YAGレーザーは水に反応する特徴があります。虫歯は水分を多く含んでおり、Er.YAGレーザーを当てると歯の水分が蒸発して、虫歯の部分が分解されていきます。
水を併用するので痛みの発生が少なく、発熱も振動も少ない為、周りの組織への影響がほとんどないといった特徴があります。
加えて、症例によりますが、虫歯治療なら保険適用になります。むし歯治療だけでなく口内炎や知覚過敏の治療、軟組織の切開(歯肉切除、小帯の切除)などにも使用できます
5、術者の工夫
・麻酔薬は基本的に冷蔵保存しています。麻酔薬が冷たいと体の中に入ったときに、体温との温度差が生じ、それが刺激となり痛みが出やすいと言われています。当院では麻酔薬を入れる前に、温めて行うようにしております。
・ゆっくりと麻酔薬の注入しております。最初にたくさんの麻酔薬を入れてしますと痛みが強まります。そのため、最初は少しだけ麻酔薬を注入し、麻酔が効いてきてから追加をしていきます。
06お子さんが安心して通えるさこだ歯科

1、ユニット(診療台)の紹介
さこだ歯科ではお子様向けの診療台をご用意しています。この診療台はベッドのように寝る形になっており、天井にはDVDが流せるテレビがついています。
また、お子さんがチェアに挟まれたり、道具でぶつけてケガをしたりしないように、チェアは倒れている状態のためフラットで、削る器具やお口の中のお水を吸う器具もチェアの中に組み込まれています。

2、キッズルーム
待ち時間にお子さんが遊んでいただける空間です。
保育士さんもいるのでお子さんを預けて、親御さんも安心して診療できます。